トップページ>>西黒田ふるさと振興会議とは
西黒田地区は、市の南東部の田園地帯に位置し、11の集落で構成されています。従来から連合自治会が中心となり、地区社会福祉協議会、青少年健全育成会、老人クラブ連合会、子ども会指導連絡協議会と連携し、地区行事等を行っていました。
平成3年から公民館単位のまちづくり事業が始まりましたが、活動を通じて知り合った人々の仲が事業の終了とともに途切れ、一過性のものとなる状況が生じていました。そこで、継続的に世代交流や連携を行い、住民の誰もが参加できる組織を設立する機運が高まり、平成10年、町内に古くから伝わる金太郎伝説をテーマとする「西黒田ふるさと振興会議」(以下「ふるさと振興会議」)を設立しました。
そこでは、連合自治会の活動と棲み分けを行い、金太郎の絵の募集や相撲大会、地域の歴史や里山の学習、全国の金太郎伝説の伝承地との交流を行ってきました。
このようなまちづくり活動が進展していくにつれ、町内役員以外でも参加したい有志が集まる動きが出てきました。そこで、平成11年、「きんたろう会」が設立され、金太郎伝説の研究や地区内の歴史再発見活動、「金太郎の里マップ」の作成等を行いました。
さらに、平成18年、町内の有志により、今後のまちづくりを検討する「西黒田まちづくり研究会」(以下、「まちづくり研究会」)を設立しました。そして、中学生以上の全住民を対象としたアンケート調査を行い、水害や地震対策、防犯対策、道路の基盤整備、除雪、救急医療、高齢者・障害者の福祉サービス、有害鳥獣などの地域課題を明確にしました。
このように、西黒田地区では連合自治会に加え、「ふるさと振興会議」、「きんたろう会」、「まちづくり研究会」といったまちづくり関係団体の活動が活発に行われてきた経緯があり、1市2町合併を契機として長浜市の「住民自治組織」の取り組みが始まり、西黒田地区にも「地域づくり協議会」の設立が推奨されました。
連合自治会の役員と「まちづくり研究会」で協議を重ね、これまでの「ふるさと振興会議」の活動が「地域づくり協議会」に沿うものであると判断し、平成19年12月、「(新)西黒田ふるさと振興会議」(以下、「ふるさと振興会議」)を設立、(旧)「ふるさと振興会議」は解散しました。
現在は、地域の各種団体が実行部隊となるよう、地区社会福祉協議会部会、青少年健全育成会部会、安全環境部会、体育文化部会の4部会体制となり、里山の整備、クリーン作戦、ハイキング道の整備を行い、体育振興行事や文化行事、転倒予防教室等を開催しています。
≪メリット≫
「ふるさと振興会議」が誕生し、地域の既存組織がそこに組み込まれる形で再編されたことにより、各自治会長は、従来のようにそれぞれの組織の総会へ出席することが不要となり、「ふるさと振興会議」の総会1本で済むようになりました。また、実施する事業への関与の分担が明確にされたため、自治会長の負担が大幅に軽減されるという効果が出ました。このことは、自治会長のなり手不足の問題を解消する一助となり、地域では好意的に受け取られています。
このように「ふるさと振興会議」は、従来からのまちづくり組織を発展させていく形で、活動を軌道に乗せていきました。
これらの活動に皆が集う場は、地域のほぼ中央部に位置する「西黒田まちづくりセンター」です。平成23年に新公舎となり、平成24年度から、市の委託を受けて、指定管理となり、地域のスタッフで運営しています。